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シシィ さん

人生には限りがある――。だから、後悔しないように


繊細な技術が光るグラスリッツェン

CML発症前から、趣味でグラスリッツェンというガラス工芸を続けています。「リッツェン」はドイツ語で「削る」という意味。極細のペン先にダイヤモンドの粉を付け、ガラス表面を削る繊細な工芸です。さまざまなモチーフをもとに絵を描けるのが魅力です。グラスリッツェンの本家本元といえるスイスのメグロ-派という流派を学んでいます。機械彫りが多いなか、あくまで手彫りにこだわり、微細な濃淡や繊細さを表現する作風が特徴です。作業していると目が疲れてしまうのですが、楽しくてやめられません。いずれ教える側になれたらいいなと夢見ています。
CMLになる半年ほど前にジョギングを始めました。長女が陸上部で中距離走をしているのを見ていて、「私も走りたい」と思ったことがきっかけです。末の娘を幼稚園に送り届けた後、幼稚園のママ友たちと一緒に走るようになりました。少しずつ走る距離を伸ばしていき、ようやく5kmほど走れるようになったところで、CMLと診断されたのです。
それで一度走ることをやめたのですが、副作用も特になかったので、主治医の先生から「無理のない範囲なら」と言っていただいたので、また走り始めました。
ところが10km走れるようになったころ、今度はT315Iの遺伝子変異が見つかってしまい、それからはジョギングを控えています。最近では、ジョギングを諦めた代わりにマラソン大会にボランティアとして参加し、陰でランナーを支えています。全く運動しなくなったわけではなく、体調管理のため月に2~3回プールで泳いだり、水の中で歩いたりしています。
そのほかに気分転換のために行っているのは、車の運転中に音楽をかけて大きな声で歌うこと。本当は海沿いをドライブしたいのですが、普段は近所を運転しています。車の中で一人で過ごすことも多く、駐車場に車を停めて、シートに座ったまま考えごとをしたり、昼寝したりすることもあります。
たまに嫌なことがあると車で出かけたり、家族や友人を誘って海外旅行に行ったり、バランスよく息抜きしながら生活をしています。
移植の話が出たときに身をもって感じたことは、「人生には限りがある」ということ。それ以来、後悔しないように、やりたいときにやりたいことをやろう、と思って生きています。家族や友人とともに、一日一日を大切に暮らしていきたいですね。

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