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河田 純一 さん

CMLランナーズ 私の一足

比叡山の荒行、ともに乗り越えたパートナー

この靴は大学に再入学した次の年の夏、仏教学の研修で比叡山を走ったときに履いたものです。この研修に参加すると1単位もらえるというので、それなら、と安易な気持ちで申し込んだのが事の始まりでした。3泊4日の宿坊(僧侶や参拝者のための宿泊施設)体験の中に、「三塔巡拝」といって、比叡山の三塔(東塔、西塔、横川)を走って回る、という荒行が組まれていたのです。夜中に比叡山の宿坊を出発し、琵琶湖まで下りてまた宿坊に戻る、なんと全行程30キロのコース。申し込んだ後に知ったのですが、仏教の高僧の方が山ごもりをして修行するようなコースでした。本当に迂闊でしたね・・・。仏僧の方々がわらじで颯爽と走っていく後ろを、研修参加者30人くらいでぞろぞろと追いかけるのです。アップダウンの激しい過酷なコースのため、リタイアする参加者も現れました。とうとう私も山を走って登っている途中で、心臓がバクバクし始め、歩き出してしまったので、残念ながら最後の1~2キロを残して制限時間内にゴールすることはできませんでした。
明かりのない険しい山道を懐中電灯一つで走り回ったんですよね、この靴で・・・。ご覧のとおり、普通の革靴です(笑)。「履き慣れた靴がいい」と言われて持参したのですが、荒行ですっかり傷んでしまいました。厳しい修行を一緒に乗り越えてくれた、思い出深い靴です。

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