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Satoko さん

イメージトレーニングを重ねて診療に臨む

受診前はよく不安な気持ちにかられました。病気は良くなっているのかしら、それとも悪くなっているのかしら――
もやもやした思いを克服すべく、診察待ちの間はよく散歩に出かけていました。街の賑わいや自然に触れることで、だんだん気持ちが晴れやかになっていきます。歩きながらイメージトレーニングもしました。「いい結果を聞いて、足取りも軽やかに帰っていく自分の姿」をなるべくリアルに想像するのです。
この試みはかなり効果的だったと思います。実際、イメージ通りの結果になりましたし、何より受診の心構えを作ることができました。「気持ちを落ち着けて先生に向き合う態勢を整えることで貴重な診察時間を生かしたい」、その一心でした。
そして、いざ自分の診察の番が回ってくると、薬の服用の仕方や副作用などについて、こちらから積極的に質問していました。よく質問していたのが、「妊娠してもいいですか?」。
どうしても妊娠したい、というわけではありませんでしたが、同じ質問を繰り返すことで状況の変化を探ろうとしたのです。当初は「ダメだ」の一言だったのですが、そのうち「米国では休薬して妊娠する人もいる」などと説明してくださるようになりました。「CML治療の最前線はどんどん進化しているのだなあ」と感じました。
そんな私に対し、先生はいつも「音楽活動のほうはどうだい?」などと雑談を仕掛けてきます。のんびりした応対ぶりから、「ああ、自分は大丈夫なのかもしれない」と感じることができました。
その後、「大丈夫なのかもしれない」が確信に変わり始めたのは、発病したまさにその年の8月です。服薬治療を始めてなんと2か月目。白血球数は正常値の上限にまで下がっていました。苦手なはずの数字に救いを感じたのは、生まれて初めてのことでした。

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