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新田 一郎 さん

「体感したこと」から学んだ闘病術

CMLと告知された日は「やってられるか」という気分で、会社を休んでそのまま彼女と箱根へ一泊旅行に行きました。自分では告知を冷静に受け止めたつもりでしたが、今思い返せば、ショックを受けていたのかもしれません。2月の箱根はとても寒かったはずなのに、そういう記憶が全くありませんから。
最初に薬を飲んだのは、一泊して翌朝、箱根登山鉄道に乗る前。少し気持ち悪くなったのを覚えています。電車で酔ったせいなのか、それとも副作用だったのかどうかは分かりません。
その後は、ほとんど毎日薬を飲みながら通勤しました。服用は昼食後。朝食は基本的に食べないし、夕食は付き合い等で一杯やることも多いからです。3ヵ月目に1度だけ吐きました。はっきりした副作用が出たのは、そのとき一度だけ。ただ、自分の場合はおにぎり1個で済ますなど、食事が軽いと吐き気が出やすいようです。以後、昼食はしっかり食べるようにしました。そのほか、「食後は歩いたほうが調子いい」など、体感としてわかったことを実践しています
ほかに思い当たる副作用といえば―― もともと色黒だった肌が白くなったことでしょうか。高校時代の部活仲間に会うと「真っ白だな、大丈夫?」と心配されるほど。しばらく戸外で運動していないせいかもしれませんが(後記:その後、山歩きをしたら焼けたのでただの運動不足のようです)。
みんなが薬を飲みつつどんな生活しているのか知りたくて、患者さんのブログをよく見るのですが、人によってさまざま。「カレーやとんかつなど、脂っこいものをがっつり食べたほうが調子がいい」とコメントすると、「いや、自分はあっさりしたものでないと気持ちが悪くなる」という返事が返ってきたりします。
そうこうしながらも、仕事は続けています。ただ、今後何が起こるか分からないと考えたので、万が一のときのために部下をつけてもらいました。あと、病気を理由にといっては何ですが、無理をせず上手に力を抜くようにもなりました。「今、ちょっと体調が…」「医者が出張するなと言っていて…」という具合に(笑)。そもそもコンサルタントは自分の裁量で仕事をすることが多い職業ですが、病気になって以来、納得できる仕事をしよう、という気持ちが強くなりました。そうしないとストレスがたまりますから。
病気になって、親に対して優しくなった気がします。病気のことを告白したとき、一番動揺したのは親でした。「そんな体に産んでごめんね」と母親に泣かれたときは若干参りましたが。「白血病=死」と考えている世代ですし、無理もないのですが。定期的に連絡するようにすると、少し安心してくれるみたいです

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