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新田 一郎 さん

プロポーズ直後の告知

CMLと診断される、前年の夏くらいからでしょうか、肩こりや疲れを感じるようになっていました。負荷が重いコンサルティングの仕事を続けており、さらに案件の佳境でバリバリ激務をこなしていた時期だったので、そのせいかなあ、と軽く考えていました。
ところが、2010年9月の定期検診で白血球の値が9,000/μLに。「風邪や虫歯のときもそれくらいには上がるらしいから」と冷静に捉える一方、インターネットで白血病について検索したりもしました。祖父母は被爆者健康手帳を持っており、白血病とは無縁の立場ではない――「ひょっとしたら」という不安がありました。
翌年1月、再検査を受けると案の定、白血球の値は13,000/μLに上昇していました。「すぐ専門病院に行ってください」と言われ、2月に大学病院で検査を受けました。その時点でCMLの可能性があることを告げられました。
最初に相談したのは、医師として働いている幼馴染の友人でした。「もしCMLなら、今の時代、薬さえちゃんと飲んでいれば大丈夫。心配しないで、ちゃんと働いて薬代を稼ぎなさい」という返事でしたっけ(笑)。でも、同棲していた彼女、つまり現在の妻にはなかなか告白できませんでした。ちょうど前年の冬、プロポーズしたばかりだったからです。
「どう切り出そうか…」。かなり悩みました。
結局、彼女に打ち明けたのは、再診日の数日前。さらっと受け止めてくれたのが嬉しかったのを覚えています。「でも、死なないんでしょ」「うん、たぶん死なないと思う」。そんな彼女でしたが、再診当日は会社を休んで病院まで付き添ってくれました。
「検査の結果、やはりCMLでした」と主治医から告知され、治療薬は、以前からある分子標的治療薬と新しい分子標的治療薬が2つ、合計3つの選択肢があることを教えられました。強く印象に残っているのは、「新しい薬から始めてもいいし、以前からある薬から飲み始めてもいい。どれで行きますか?」と聞かれたこと。「え、薬の選択を委ねられてしまうんだ?」と、面食らいました。「新しい方が効くんですか」と尋ねると、「ちょっとは効くが個人差もある」とのこと(笑)。選択にあたってのガイドラインはありませんし、正直、困りました。
すぐ確認したのが、仕事の関係でたまたま知っていたPMDA(独立行政法人 医薬品医療機器総合機構)のホームページです。副作用や寛解に至る確率などが詳しく掲載されており、とても参考になりました。ここで3つの薬について調べ、選びました。

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