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村上 公一 さん

もしCMLが治って、また以前の自分に戻ってしまったら嫌だなと思う

僕は、「CMLを治したい」という気持ちにはならないんです。病気になったことで、それまで当たり前だと思っていたことの中に幸せがたくさんあることに気付けたし、人の優しさを知ったり、いろんなことを考えるきっかけになったりしたのが、すごく良かったな、と思って…。もしCMLが治って、また以前のように、周りにある幸せに気付けない自分に戻ってしまったら嫌だな、という思いがあるんです。そんな風に考えるのは、僕くらいでしょうけれど(笑)。
子どもは今、14歳と10歳です。病気のことはもう話していて、そのきっかけは3年くらい前に長女が「パパ、これ何の薬?」と聞いてきたことでした。「パパは慢性骨髄性白血病という病気にかかっているんだよ。昔はこの病気にかかるとほとんどの人が死んでしまったけれど、パパはこの薬を飲んでいるからずっと生きていけるんだよ」と、話したんです。
その時は、二人とも分かったのか分からなかったのか、「ふーん」みたいな反応でした。その割に、ふとした時に「パパ、がんなんでしょ?」と聞いてくることがあって、ドキッとさせられます。「ああ、自分はがん患者なんだ」と…。自分でも普段は病気のことを忘れているんです(笑)。患者会のフォーラムで聞くお話などから「今の自分は急性転化するタイプじゃない」と確信しているので、「死んだらどうしよう」という不安が全くないからかもしれません。


最初に育てたのはゴーヤでした

CMLと診断されてからすぐ、自宅の庭で野菜を育てるようになりました。なぜか植物に興味がわいて…。最初に育てたのはゴーヤでした。朝、家から出かける時の大きさと、帰ってきた時の大きさが全然違うくらい、どんどん成長していくのがすごく面白くて、次の年はゴーヤとトマト、というふうに、徐々に種類を増やしていくうちにどんどんはまって、楽しくなってきました。休日は子ども達とホームセンターへ行って肥料を買ったり、雨水タンクを設置してみたり。そういう毎日が、幸せだなと思います。
いろいろ悩みがあっても、やはり生きていることが何よりだと思うんです。これからもずっとこの気持ちを忘れずにいたい、と思います。

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