トップページ > みんなのQ&A > 検査・薬・治療について

検査・薬・治療について

監修:高橋 直人先生(秋田大学大学院医学系研究科 血液・腎臓・膠原病内科学講座)

Q20
分子遺伝学的完全寛解(complete molecular response; CMR)は、どのような状態をいうのですか?
A

高感度のRQ-PCR法またはnested PCR法で2回連続BCR-ABL遺伝子が検出されない場合をいいます。

【分子遺伝学的完全寛解の検査法について】
骨髄や血液中の細胞の遺伝子に蛍光色素で色をつけて増幅(増やすこと)すると、増幅するたびに蛍光を発します。この蛍光の強さから遺伝子の量を測定する方法がPCR法であり、技術の進歩によって、より精密に遺伝子量を検査することができるようになったPCR法が「RQ(Real-time quantitative)-PCR法」、「nested PCR法」です。
CMLの原因となるBCR-ABL遺伝子が、日常臨床のレベルで最も精密な検査だと考えられている「RQ-PCR法」もしくは「nested PCR法」で検出されなくなった状態をCMRと呼んでいます。しかしながら、これはBCR-ABL遺伝子を持つ白血病細胞が全くなくなったことを意味するのではなく、現時点での検査感度以下であることを示すものであり、お薬の中止ができることを意味するものではありません。