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検査・薬・治療について

監修:高橋 直人先生(秋田大学大学院医学系研究科 血液・腎臓・膠原病内科学講座)

Q17
血液学的完全寛解(complete hematologic response; CHR)は、どのような状態をいうのですか?
A

以下のすべての項目に該当する場合をいいます。

・白血球数が10,000/μL未満。

・血小板数が45.0×10⁴/μL未満。

・白血球分画に幼若顆粒球がみられず、かつ好塩基球比率5%未満。

・脾臓の腫れなし。

【白血球、血小板の基準値について】
白血球の基準値は、男性で3,900-9,800/μL、女性で3,500-9,100/μLとされています。また、血小板の基準値は、男性で13.1-36.2×10⁴/μL、女性13.0-36.9×10⁴/μLとされています。このように、CHRを達成しても、健康な方と比較すると白血球数と血小板の値はまだ少し高めの状態であり、引き続き治療を続けることが大切です。

参考資料:臨床検査法提要(改訂第31版), 金原出版

【白血球分画について】
白血球は、好中球、好酸球、好塩基球、単球、リンパ球で構成されていますが、白血球分画の検査では、これらの白血球の種類や状態を調べます。

【幼若顆粒球について】
白血球の中で好中球、好酸球、好塩基球は顆粒球ともよばれます。通常は顆粒球は成熟した状態で血液の中にありますが、CMLになると骨髄中から成熟していない顆粒球(幼若顆粒球)も血液中に押し出されてしまうため検査でみつかります。