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検査・薬・治療について

監修:檀原 幹生先生(北里大学 医学部 血液内科学 診療准教授)

Q10
分子標的治療薬が効かない場合、原因としてどのようなことが考えられますか?
A

分子標的治療薬が効かない理由として、主に考えられている原因を3つご紹介します。

① 血液中のお薬の濃度が足りない。
分子標的治療薬は、消化管で吸収されて血液中に入り、全身の白血病細胞へ行きわたり、効果を発現します。しかし、飲むお薬の量が少なかったり、飲み合わせが悪いお薬と一緒に飲んだりすると、血液中のお薬の濃度が十分に上がらない(足りない)ため効果が得られません。

② 白血病細胞の中のお薬の量が足りない。
分子標的治療薬が白血病細胞に入りにくい状態、もしくは白血病細胞から分子標的治療薬が出て行きやすい状態になっていると、白血病細胞の中のお薬の濃度が足りず効果が得られません。

③ お薬のBCR-ABL蛋白を抑える力が不十分。
分子標的治療薬は、CMLの発症や進行の原因であるBCR-ABL蛋白にくっついて、その働きを抑えることで効果を発現します。したがって、遺伝子レベルでの変容によりBCR-ABL蛋白が構造的変化を起こしお薬がくっつきにくくなっているなどの理由で、お薬のBCR-ABL蛋白を抑える力が不十分だと効果が得られません。